AISIN GROUP

製品・事業

独自の研究と技術を基に、一貫した生産工程の中で
世界トップクラスのピストンを提供します

世界規模で取り組む環境課題や、安全と快適さの向上など自動車に求められる機能を達成するために、独創的で高品質・高機能な“ART”ピストンは多くのエンジンの中で活躍しています。

更なる低燃費や高出力化など、時代のトレンドを常に先取りしつつ、乗用車から商用車、船外機、汎用機器やレース用まで幅広く活躍する“ART”のピストンは、こだわりぬいたモノづくり精神とたゆまぬ研究開発から産み出されています。 国際市場での販売活動、技術スタッフやセールスエンジニアの海外派遣を始め、海外メーカーとの技術提携などにも積極的に対応し、国内はもとより世界市場でも高い評価を受けています。

一歩先行く先端技術で国内外のピストン市場においてさらに高い信頼を得ること、それが“ART”の使命であると考えます。

ガソリンエンジン用ピストン

低燃費化のためピストンの軽量化・低フリクション化が重要となる一方で、ダウンサイジングや高回転化による負荷も増加しています。 「軽量化のための薄肉化」と「強度・信頼性の確保」するためCAEを駆使した最適設計、各種の新技術・製造技術を適用して高性能化を実現しています。

四輪車用ピストン

本画像は、当社がトヨタ自動車株式会社、ダイハツ工業株式会社、スズキ株式会社、三菱自動車工業株式会社より利用許諾を得たものとなります。転載、転用を一切禁じます。

二輪車用ピストン

本画像は、当社がスズキ株式会社、川崎重工業株式会社より利用許諾を得たものとなります。転載、転用を一切禁じます。

船外機・ジェットスキー用ピストン

本画像は、当社がヤマハ発動機株式会社、スズキ株式会社より利用許諾を得たものとなります。転載、転用を一切禁じます。

ディーゼルエンジン用ピストン

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて熱効率が良いため、CO2排出量を削減でき地球温暖化防止への期待が高まっています。 また、厳しい排出ガス規制に適合した「クリーンディーゼル」エンジンに対応するため、高い耐熱性・耐久性を満足させるため、最適冷却や高強度材料、新技術を適用したピストンを開発しています。

四輪車用ピストン

本画像は、当社がトヨタ自動車株式会社、マツダ株式会社より利用許諾を得たものとなります。転載、転用を一切禁じます。

汎用エンジン用ピストン

ピストンピン

ピストンピンは「ピストン」と「コネクティングロッド」を連結する部品です。 軽量化のため中空構造でクロム合金鋼などに表面硬化処理を行い、軽量化と強度、耐摩耗性を確保しています。 最近は低摩擦や耐焼付き性の向上を狙い、DLC(Diamond Like Carbon)皮膜をコーティングした製品も増えています。

ピストンとは?

内燃機関において、燃焼(熱)エネルギーを運動エネルギーに変換するための『かなめ』の部品です。

エンジンの中では、300℃を越える高温下で10MPaを越える高圧力を受けながら、 1分間に数千回転という高速で動きまわる「タフさ」と「繊細さ」が求められる部品がピストンです。

ピストンの主要部位と機能

強度と軽さの両立

過大な燃焼圧力に耐える強靭さ

自動車用ピストンは手のひらに乗る位の小さな部品ですが、自動車数台分の燃焼荷重が作用します。

軽量化への要求

一方で、エンジンの中で運動する部品であるピストンの軽量化は、 「摩擦力の低減」や「振動の低減・レスポンスの向上」など、エンジン性能の向上に寄与します。

そのため、丈夫で軽いピストンが求められています。

燃焼向上への貢献

近年の内燃機関

低燃費の要求がますます高まっています。エンジンとしても効率の良い燃焼が求められ、直噴エンジンも増加しています。

ピストン頂面を最適な形状とすることで効率の良い燃焼に貢献しています。

燃焼熱の伝達

燃焼室内の温度が上昇すると、”エンジンの異常燃焼”や”ピストンの溶損”が発生します。

燃焼によって発生した熱を”リングを伝えてシリンダー・冷却水”や”潤滑油”に伝えることで、 燃焼室の温度をコントロールします。

低燃費への貢献

エンジンの低燃費や静寂性向上のため、運動部品であるピストンには「滑らかな動き」が求められます。

適性なクリアランスと形状

シリンダー内を上下に運動するピストンの外径はμm(ミクロン)オーダーの精度が要求されます。
またスカートと呼ばれる外径形状は「バレル(樽形)」「オーバル(楕円)」が付いた曲面形状となっています。

摩擦力低減のための表面処理

摩擦低減のため、スカート部へ樹脂系のコーティングを塗布するピストンが増えています。

FSR(Fine Surface Reforming)処理を施し、更なる摩擦力低減と潤滑状態を改善する技術を採用した機種があります。

姿勢の安定化

上下運動に伴うピストンの姿勢(傾き)の悪化は、 “シリンダーとの衝突音の増加”や”オイル消費悪化”などの不具合を招きます。

ピン穴の位置をオフセットさせ、スカートの形状を最適化することで、 安定した挙動を実現しています。

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