社長メッセージmessage

確かな技術、未来へつなぐ

アート金属工業株式会社は2017年1月に創業100周年を迎えます。
1917年、創業者である榊原郁三がアート商会として自動車修理工場を設立しました。その後、当時の鋳鉄製ピストンを軽量化する目的で、アルミニウム合金製ピストンの開発に着手しました。1926年には我が国初の内燃機関用の軽合金ピストンの試作に成功、1932年には、時代に先駆けてアルミニウム合金製ピストンの本格生産を始めました。その後も、材料・工法・設備において、さまざまな独自技術を生み出し、ピストン専業メーカーとして社会に貢献してまいりました。これもひとえに、お客様、お取引先、株主や地域社会の皆様をはじめとするステークホルダーの方々のご支援の賜物と心よりお礼を申し上げます。

この節目の年に、私たちはアイシン精機株式会社との経営統合を選択しました。「精巧な仕事と創意工夫」をモットーとした創業者精神のバトンをつなぎ、次の100年へ向けて、この経営統合をジャンプ台として更なる飛躍につなげてまいります。
2020年に向けた中期経営計画「AI20(ART Innovation 2020)」に示す改革を着実に進め、既存事業の更なる競争力を強化すると同時に、更なる新製品・新事業の創出を実現することで、私たちは今後も社会に貢献してまいります。

取締役社長 石原 光章

100年の技術Technology

世界トップクラスのモノづくり

自動車修理工場の体制が整い、1925年(大正14年)に鋳鉄製の 「ピストン」を軽量化したいという発想から、アルミニウム合金製のピストンの開発を始め、翌年1926年(大正15年)に我が国初の合金鋳造法による 内燃機関用の軽合金ピストン試作に成功しました。

アートのピストンの歴史はここから始まり、現在に至るまで理想的なピストンを追及する飽くなき挑戦が続けられてきました。
生産設備を自社開発する「内製化」の徹底という創業以来変わらないこの社風が、柔軟で効率的なモノづくりを可能とし、当社の大きな特徴となっています。

100年小史History

1910-1920

1917年
榊原郁三 東京本郷にアート商会を設立
自動車修理工場として創業

1922年
第2工場開設
当時は本田宗一郎氏(本田技研工業創業者)も在籍

1926年
アルミ軽合金によるピストンの試作に成功

1930-1940

1932年
アート軽合金鋳造所を設立し、本格的にピストン製造を開始

1943年
長野県上田市常磐城に工場を疎開

1945年
アート金属工業株式会社に社名変更

1950-1970

1954年
二レジスト耐摩環入重鋳ピストン量産開始

1958年
ピストンピン量産開始

1964年
立科金属株式会社を設立

1968年
熱間鍛造ピストン量産開始

1969年
東部金属株式会社を設立

1970年
蓼北金属株式会社を設立

1974年
ヤシマ金属株式会社(現:蓼北金属株式会社 ヤシマ工場)を設立
アートセリナピストン株式会社(ASP)を合弁設立

1980

1980年
上田市山田に山田工場を新設

1982年
世界初高圧鋳造法によるFRMピストン量産開始

1986年
浅間ピストン株式会社を設立

1988年
高圧鋳造クーリングギャラリ付ピストン量産開始
トップリング溝EBFピストン量産開始

1989年
スカート樹脂コートピストン量産開始
ALパイプクーリングギャラリ付ガソリンピストン量産開始
アートサービスセンター株式会社(現:エーエスシー株式会社)を設立

1990

1992年
高圧鋳造リップ部MMCピストン量産開始

1993年
上田市下之郷(リサーチパーク内)に塩田工場・研究開発センターを新設

1996年
塩田工場に第2工場を建設

1998年
ISO9001認証取得

1999年
QS9000認証取得

2000

2000年
独デュッセルドルフ駐在員事務所開設

2000年
ピン穴ブッシュ入りピストン量産開始

2001年
ISO14001認証取得

2002年
安慶雅徳帝伯活塞有限公司(AAT)を合弁設立

2003年
高強度材AC8R合金量産開始

2004年
ISO/TS16949認証取得

2005年
濱州亜泰雅徳動力配件有限公司(BYA)を合弁設立
軽量化エコアートピストン量産開始
塩田工場 第2工場を増築

2010

2011年
中長期経営計画 チャレンジ15始動
株式会社アートピストンインドネシア(API)を合弁設立
低フリクション、部分強化用のFSRピストン量産開始
DLC付ピストンピン量産開始

2012年
太陽光発電を開始

2014年
フリクション用新樹脂コートピストン量産開始

2015年
壁温スイング遮熱膜ピストンの量産開始

2016年
中期経営計画 AI20(ART Innovation 2020)始動

2017年
アイシン精機株式会社と経営統合
創業100周年を迎える

未来へつなぐ技術

未来へつなぐ技術Future

次の100年へ。

幾多の困難な局面に遭遇しながらも総力をあげてそれらを乗り越え、グローバルに成長してきました。

今や世界は激動の時代を迎え、自動車産業は市場も技術も急激に変化しています。創業以来のチャレンジの歩みを振り返り、我々は未来を切り拓く勇気を持ち、新たな時代へ向かって力強くチャレンジしていきます。

今後は、パワートレインの多様化によって技術開発ニーズの拡大が予想されますが、培われ積み上げられてきた数多くの「アート」の技術を、私たちはこれからも次の世代へ、次の時代へとつなぎ続けます。

モノづくりへの想いThink About

甘利 雄一2012年入社 製品技術部所属

当社はピストン専門メーカーであり、今年で創業100周年を迎えました。この記念すべき大きな節目に巡り合えたことを大変うれしく思います。
現在、私は設計の業務を担当し高性能なピストンを世界中のお客様へ提供できるように日々勉強中です。創業100年を迎えた当社において、ピストンの設計・開発に携われることは私自身のモチベーションアップに繋がっています。また、当社には試験評価設備があり、それは自動車メーカーでは行えない試験評価に対応しているものなので、当社の“モノづくり”への貪欲さが深く感じることが出来ます。
今後は、高度な技術と優れたモノづくりで世界トップを目指し、より革新続ける企業を目指していきます。

モノづくりへの想い01
モノづくりへの想い02
小河原 佳奈2011年入社 加工生技部所属

アート金属工業は、地元住民から「アートさん」等の愛称で呼ばれ、多くの人々に愛されながら2017年に創業100周年を迎えました。
私は6年前の4月、ピストン専門メーカーである当社に入社し、現在は部員のサポートとして購買入力や勤怠管理の業務、加工工程で使われる刃具研磨の業務をしています。100年企業である当社の中で、入社6年目の私があらゆる面から活躍の場をいただけることはたいへん貴重なことだと思い、大きなやりがいを感じます。
今後は次の100年に向け、皆様への“感謝”の気持ちを忘れずに、私自身の更なるレベルアップを図り、当社とともに新たなスタートをしたいと思います。